「実家」の敷居は、想像以上に高いです
先生、お疲れ様です。「ishinotame」運営者のタナカです。
「民間の当直に疲れて、大学のアカデミックな雰囲気が恋しくなった」「専門医を取るために、一度辞めた医局に戻りたい」…様々な事情で、一度は飛び出した医局への「出戻り」を検討している先生もいるかもしれません。
その選択、少し冷静になりましょう。医局は「実家」のように例えられますが、そこには「ギブ・アンド・テイク(あるいは搾取)」のドライな力学が存在します。
今回は、出戻り医師を待ち受けるリアルな待遇と、教授に許しを請うための作法、そして「本当に戻るしか道はないのか?」という最終確認について解説します。
出戻り医師の「待遇」リアル
「以前と同じポストで迎え入れてもらえるだろう」
そんな甘い考えは捨ててください。
一度組織を抜けた人間に対する扱いは、シビアそのものです。
1. 「一番下っ端」からの再スタート
年齢や経験年数は関係ありません。
医局内のヒエラルキーは「医局への貢献度(在籍年数・論文数)」で決まります。
40代で戻ったとしても、20代の後期研修医と同じように、雑用や当直の穴埋めをさせられる覚悟が必要です。
2. 「懲罰人事」を受け入れる義務
出戻りの条件として、誰も行きたがらない「僻地の関連病院」や「激務の救急病院」への出向を命じられるケースが多々あります。
いわゆる「禊(みそぎ)」です。
これを断る権利は、出戻り組にはありません。
3. 給与は激減する
民間病院で年収2,000万円貰っていたとしても、大学に戻れば年収800万〜1,000万円の世界です。
生活レベルを一気に落とす必要があります。
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教授への「仁義」の切り方
それでも戻りたいなら、教授(人事権者)への土下座外交が必須です。
メール一本で済ませようとしてはいけません。
- まずは「医局長」や「准教授」に根回しする
いきなり教授にアポを取るのではなく、No.2や実務担当者に「戻りたい意思」を伝え、感触を探ります。 - 教授への手紙(直筆)と手土産
アポが取れたら、菓子折りを持って教授室へ。
「外の世界を見て、医局の素晴らしさが身に沁みました」「骨を埋める覚悟です」というストーリーを用意してください。 - 「何でもやります」という全面降伏
条件交渉は一切できません。「給料はいくらですか?」と聞いた時点でアウトです。
これだけのプライドを捨ててまで、戻る価値があるのか。自問自答してください。
「医局しか道がない」は思い込みかもしれない
先生が医局に戻りたい本当の理由は何でしょうか?
「専門医を取りたいから」
今は新専門医制度により、大学病院以外でも基幹病院としてプログラムを持っている民間病院が増えています。
「RSG Doctor Agent」で探せば、医局に入らずとも、高待遇(年収1,500万〜)のまま専門医が取れる病院が見つかります。
「安定したいから」
大学病院の人事は、数年おきの転勤があり、決して安定していません。
それなら、経営母体のしっかりした大手医療法人や、公的病院の常勤ポストの方が、よほど生活は安定します。
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▼ 医局に戻らなくても「資格」は取れる
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結論:戻る前に「市場価値」を確認せよ
医局に戻れば、また数年間は「辞める自由」を失います。
その決断をする前に、一度だけ冷静になって、外の世界の選択肢をすべて洗い出してください。
- RSGに相談し、専門医取得や学位取得が可能な民間病院がないか探す
- どうしても医局でしか叶えられない目的(特定の教授の研究など)がある場合のみ、出戻りを決断する
- 戻るまでの期間、スポットバイト
で貯金を作っておく(戻ったら薄給になるため)
「逃げ帰る」のではなく、「利用しに帰る」くらいのしたたかさがなければ、医局という組織で生き残ることはできません。
▼ 医局以外の選択肢を使い切ったか?
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